リフォームの見積書の最後の方にある「諸経費」とか「諸費用」って何?って思う方が多いですよね。
この諸経費について、説明をしたがらない業者も多くいますが、諸経費についてその意味と相場があるのでしょうか?
現在リフォーム会社に勤めている方々に質問してみました。
リフォーム工事の見積書にある『諸経費』って?
工事諸経費とは、簡単に言うと、リフォーム業者側の現地調査費や、見積書、図面の作成費、それに伴うガソリン代、事務所経費・・・などです。
リフォーム工事の材料費や職人さんの作業代は見積書に明記しやすいのですが、諸経費に伴う費用は明記しづらいので、一般的には、全体工事費の〇%で表しております。
諸経費の中身を詳しく見てみると・・・
リフォーム会社の見積書にある諸経費の中身は、下記になります。
評判が高い理由は?
- 見積作成の為の現地調査費
- リフォーム工事の見積書作成費
- リフォーム工事の図面作成費(プレゼンもそうですね)
- お客様宅(現場)への移動する為の交通費(ガソリン代、車リース代)
- 事務所の経費(家賃、コピー代など)
リフォーム工事を営業する上で、工事費以外にもかかる経費があります。
それらを全て諸経費に含めております。
ただ、皆さまにお渡しする見積書には、諸経費の中身は掲載しておりません!(たくさんあり過ぎるので)
よって、諸経費や工事諸経費という言葉で明記しております。
建築業界では一般的な表記方法なので、不審に思うことはありません!
ほとんどの場合、事務所の維持費(水道光熱費、通信費、事務所家賃、事務スタッフの給料他)や業者が確保すべき利益、営業担当者などが使用する車両代、交通費などが含まれています。
諸経費以外にも現場管理費、書類作成手数料・・・なども。
また、これらの経費とは別に見積り計上されるものとして、「現場管理費」や「書類作成手数料」「申請手数料」などがありますが、業者や工事金額によっては「諸経費」に含まれて記載されることもあります。
「現場管理費」はその名の通り、工事担当者が正しい施工をしているか、施主の要望通りの仕上がりになっているかを確認する監督員の人件費のことです。
一般的な建売住宅のように施工内容がある程度決まっているものとは異なり、施主の好みや現在の建物の劣化状況に合わせて工事する必要のあるリフォームでは、特にこの現場管理が重要です。
また「書類作成手数料」や「申請手数料」は、公的機関などに提出する独自の書類を作成するための人件費や納付手数料が含まれています。
諸経費メモ
•諸経費は『現場経費』と『一般管理費』から構成
•『現場経費』・・・工事現場の運営に必要な経費で、工事現場での駐車場代や電話代、事務用品費の他、施工図作成費などが含まれる → 各々の工事をスムーズに行うための費用
•『一般管理費』・・・工事原価以外として扱われる経費で、工事現場をサポートするために必要な営業等の間接部門の費用がメイン。
諸経費に関するよくある質問
諸経費の相場は?
諸経費の設定はありません。
業者さんによって様々ですが、リフォーム業界では一般的に10%が相場です。
実際のところ、8~22%という業者が多いようです。中には諸経費率が30%以上というリフォーム業者さんもいます。
諸経費がない見積りはある?
あります。
ただ、その場合は、工事費に含めているケースが多いです。
そうでないと、リフォーム業を継続する経営が出来なくなります。
よく「うちは諸経費は貰ってません!」と謳い文句を言う業者さんもいるようですが、あれは「うそ」です。
そのようなトークを平気で言う業者さんには信用できないですよね?!
裏技テクニックでこんな質問をしてみてください!
「諸経費はどうされていますか?」
それで、上記のように「我が社は諸経費は頂いておりません・・・」的な言葉を言うか、もしくはきちんと説明できるかで、信用度をチェックする質問になります。
工事が少ないと諸経費は?
一般的には工事が少なくても、諸経費は含めております。
全体工事費の%で、簡易計算しているのが一般的です。
諸経費を無料にしますってどうなの?
よく業者さんが、値引きトークで、「こちらの諸経費を無料にします」って言われた方が多いみたいですが、実際はどうですか?
おそらく、諸経費を無料にしても、赤字にならないように、予め工事費に諸経費を載せているのでしょう。
よく考えれば当たり前ですが、赤字になるような契約はしませんよね?ってことは、諸経費分の費用は、見えない箇所に含まれているのが当然です。
工事にかかる費用はきちんと支払うが当然です。
でも、そのかかる費用を明確にして、納得することが大事ですから、きちんと説明できるような業者さんを探しましょう!
諸経費は安い方がお得なの?
諸経費を除いた全体の工事費が100万円であれば、8%なら8万円、30%なら30万円と、相当な幅があります。
しかし「諸経費が30%だから工事費用の高い業者だ」と断定するのは注意です!
重要なのは、全体の工事費用とのバランスです。
諸経費の割合(諸経費率)の高い・低いだけで業者を判断するのではなく、諸経費率が低くても、その他の工事費用が全体的に高めであれば、最終的な総工事費はさほど安くないはずですし、その逆に諸経費率が高くても、個々の工事費用が安ければ、前者の見積りと大差はないはずです。
相見積りなどでリフォーム業者を比較する場合は、見積り書の「諸経費」を比較するのではなく、「材料費」「工事費」「諸経費」のバランスを見て、全体の工事費用で比較するのがポイント!
例えばユニットバスのリフォームをする場合、「ユニットバス本体○○%引き」という部分だけに気を取られると、工事費用や諸経費が意外と高くて、全体でみるとあまり安くなかった、ということも多々あります。
一般的に諸経費率は、全体工事費が高いほど低くなり、全体工事費が安いほど高くなる傾向があります。
同じ業者が作った見積りでも、諸経費率が必ずしも同じであるとは言えないのも注意。
諸経費の説明ができるかで営業マンのレベルが!?
この諸経費をあえて説明しない営業マンも多いのが現状です。というのも、その営業マンすら「諸経費って?」と思っている方が多いからです。
諸経費の説明ができない営業マンは、他の工事の明細についてもきちんと説明できるか疑問が生じますよね?
諸経費のお金も、自分たちがリフォーム工事で支払う重要な項目。
その重要な諸経費について、きちんと説明ができるか否かが、リフォーム会社、プランナーへの安心感を図る目安かもしれません!
ぜひ質問してみましょう!
審査をクリアしたリフォーム業者さんから選べるので安心ですよ!
代表的なサイト:リショップナビ
リフォーム契約時に確認すべき5つの項目とは?【チェックリスト】
請負契約書と約款、工事内容を具体的に示す見積書、設計図書の内容が希望の工事内容とあっているか確認しましょう。
小規模なリフォーム工事でも、必ず契約書を取り交わしましょう!
契約時に必要な書類と確認事項等
請負契約書
必須
契約者、契約金額、工期、支払時期と方法などを確認
請負契約約款
必須
契約に関する細かい約束事。
遅延損害金や瑕疵担保責任、紛争の解決方法など。
見積書
必須
契約金額と明細を記載。
設計図書と照合し、内容、工事範囲を確認。
設計図書
必須
平面図などの設計図、各部屋の内装仕上材一覧を記入した仕上げ表など。
打合せで決めた内容が盛り込まれているか確認。
打合せ記録
いつ何が決定されたかを記録。
打合せの都度作成。